大阪府ではインフルエンザの患者数が増加し、2月1日から7日において警報レベルを超えました。
1月のブログでも報告しましたが、いかみクリニックでも患者さんが増えており、特に先週からはインフルエンザの患者さんが急増しています。型はA型もB型も認められ、年齢も小児から高齢者まで流行しています。
インフルエンザワクチンの接種者でもインフルエンザを発症していますが、いかみクリニックの患者さんで見る限りでは発熱も症状も比較的軽いかたが多く、一定のワクチンの効果はあるようです。
予防には

ま::マスク

う::うがい

て::手洗い
ま::マスク
う::うがい
て::手洗い
を徹底しましょう!
インフルエンザは小児や高齢者、免疫の低下している人がかかると重症化するおそれもあります。
またインフルエンザウイルスの量は2~3日でピークになり、その後は減っていきます。ウイルスが増えすぎた状態で抗インフルエンザ薬を使用してもおさえられないため、発症後48時間以内でないと有効性が少なくお勧めできません。
症状があらわれたら早めに医療機関を受診しましょう。
また家族や身近なかたがインフルエンザにかかった時の抗インフルエンザ薬の予防投与について相談されることもあります。
この場合もインフルエンザにかかった人に接触後2日以内に使用する必要があります。
ほとんどの場合通常の1日量の半分の量を投与期間を倍にして使用します。
最近よく使用されることが多い抗インフルエンザ薬::イナビルは10歳未満の小児には予防投与の適応がありません。点滴の抗インフルエンザ薬::ラピアクタは予防投与には使用できません。
さらにいずれの抗インフルエンザ薬も1歳未満の乳児には安全性と効果がはっきりしていないため原則として使用できません。
そしてインフルエンザの予防の基本はワクチンによる予防であり、抗インフルエンザ薬による予防使用はワクチンによる予防に置き換わるものではない・ということを充分わかっておく必要があります。
インフルエンザにかかってしまったら・・・
◎安静にしてカラダを休め、十分な睡眠をとりましょう。
◎胃腸にやさしい食事をして、水分を多いめにとりましょう。
◎まわりの人にうつさないようにマスクをつけ、タオルなども別にしましょう。
◎外出をひかえ、無理して仕事などにいかないようにしましょう。もちろん学校はお・や・す・み!です。
大阪市生野区巽東にある井神クリニックではインフルエンザが疑われる患者さんには別の部屋で待っていただき、他の患者さんとの接触をなるべく少なくなるよう配慮しています。車でこられたかたには車で待機していただくこともあります。
「インフルエンザかなあ~」と思ったら受診前に連絡いただけると助かります。
いかみクリニック・院長の井神 仁(いかみひとし)でした。