いかみクリニックブログ

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2018.02.01更新

厳しい寒さが続いています。

大阪市のインフルエンザ発生状況は1月26日に時点で警報レベルとなりました(大阪市ホームページより)。

大阪市インフルエンザ状況

近隣の小学校でも学級閉鎖となっており、インフルエンザの患者さんが急増しています。型はA型・B型ともに認められ、年齢も小児から高齢者まで流行しています。

インフルエンザワクチンの接種者でもインフルエンザを発症していますが、いかみクリニックの患者さんで見る限りでは発熱も症状も比較的軽いかたが多く、一定のワクチンの効果はあるようです。インフルエンザワクチンには、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状を抑える効果が一定程度認められていますが、麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を期待することはできません。厚生労働省・国立感染症研究所などによると、6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています。すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%は、ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、ということになります。また65歳以上のかたの34〜55%の発病を、82%の死亡を阻止するとも報告されています。インフルエンザワクチンは、”接種すればインフルエンザに絶対にかからない”というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。

インフルエンザウイルスの量は2~3日でピークになり、その後は減っていきます。ウイルスが増えすぎた状態で抗インフルエンザ薬を使用してもおさえられないため、発症後48時間以内でないと有効性が少なくお勧めできません。

症状があらわれたら早めに医療機関を受診しましょう。

家族内で順番に発症している事例も多く、家族や身近なかたがインフルエンザにかかった時の抗インフルエンザ薬の予防投与について相談されることも増えています。
この場合もインフルエンザにかかった人に接触後2日以内に使用する必要があります。
ほとんどの場合通常の1日量の半分の量を投与期間を倍にして使用します。
最近よく使用されることが多い抗インフルエンザ薬::イナビルは10歳未満の小児には予防投与の適応がありません。点滴の抗インフルエンザ薬::ラピアクタは予防投与には使用できません。

そして毎年このブログでもお伝えしていますが、”インフルエンザの予防の基本はワクチンによる予防であり、抗インフルエンザ薬による予防使用はワクチンによる予防に置き換わるものではない” ということを充分わかっておく必要があります。

予防に関しては・ま(マスク)・う(うがい)・て(手洗い)徹底も大切です(→前回ブログ)

また口腔環境も感染予防に重要です。唾液には口腔内を自浄する作用があります。唾液が減少するとウイルスが侵入しやすくなり、日本人を対象にした研究でドライマウスのかたはそうでないかたに比べ風邪やインフルエンザに約2倍かかりやすいとデータもあります。口腔内の免疫力低下に対しては・ビタミンD、コエンザイムQ10、ビタミンCなどの栄養素が有効です。日本の子供を対象にした研究で、ビタミンDを毎日1200IU摂取した群は、インフルエンザにかかりにくいとの報告もされました。時にはサプリメントをうまく活用するのも予防には有効と考えます。

ビタミンDビタミンD

コエンザイムQ10コエンザイムQ10

ビタミンCビタミンC3000

アメリカでは今年流行するウイルスは型が例年とは違い感染力が強く症状も思い「H3N2型」でインフルエンザ関連の死者がかなりにのぼってる・と報じられています。今後もインフルエンザ対策には気をつける必要があります。治療薬についての新薬も開発されています。現在は吸入薬による1日の治療薬が主流ですが、錠剤を1回経口で服用するだけで効果が期待できる新しい治療薬::ゾフルーザが近々登場するようです。細胞内で増えたウイルスが細胞の外に出ていくのを食い止める今までの薬とは異なり、細胞内に入ったインフルエンザウイルスの遺伝情報に働きかけて増えるのを抑制するため、ウイルス量が早期に減少すると期待されています。

インフルエンザにかかってしまったら・・・
◎安静にしてカラダを休め、十分な睡眠をとりましょう。
◎胃腸にやさしい食事をして、水分を多いめにとりましょう。
◎まわりの人にうつさないようにマスクをつけ、タオルなども別にしましょう。
◎外出をひかえ、無理して仕事などにいかないようにしましょう。もちろん学校はお・や・す・み!です。

大阪市生野区巽東にある井神クリニックではインフルエンザが疑われる患者さんには別の部屋で待っていただき、他の患者さんとの接触をなるべく少なくなるよう配慮しています。車でこられたかたには車で待機していただくこともあります。
「インフルエンザかなあ~」と思ったら受診前に連絡いただけると助かります。

いかみクリニック・院長の井神 仁(いかみひとし)でした。

投稿者: 医療法人仁神会 井神クリニック

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